- 2013-02-21 (木) 22:45
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見たいと思っていた映画「モンサントの不自然な食べもの」をやっと見てきました。
アメリカの多国籍企業「モンサント社」。
遺伝子組み換え種子で特許を取り、アメリカのみならず今や世界の食糧を支配する勢いの会社だ。自社の除草剤「ラウンドアップ」とそれに耐性を持つ遺伝子を組み込んだ大豆をセットで販売し、今やアメリカの大豆の90%に上るという。とうもろこしも然りである。
私たちの周りの食品(納豆、豆腐、味噌等)に「遺伝子組み換えでない」という表示を見かけます。しかしこの表示も、全原材料のうち重量で多い方から3番目まで、あるいは5%以上しか表示義務が無いのだ。すべてを義務付けているEUとは雲泥の差です。
知らず知らずに遺伝子組み換え食品を私たちは口にしていると言えます。国産大豆の自給率が6%、食用にされる大豆でも21%という現実ではそれも仕方のないことでしょう。
安全が保障されているわけではない!というのを実感したのは、科学者や政府までも取り込んで不利益なデータを公表しないなどの証言と、反対意見の科学者たちを排除する姿勢にだ。ブッシュ元大統領(当時副大統領)がモンサント社を訪問した際「問題があればいつでも言ってきてくれ。」と言うシーンに、あきれたのは私だけではないはず。
出来れば遺伝子組み換え食品は口にしたくない。というのが感想です。しかし知らずに食べさせられている遺伝子組み換え食品。唯一対抗できる手段は、私たちが、食の安全への意識を高めることではないでしょうか。
この手のドキュメンタリー映画で、貸切状態かもと思いながら出かけたのですが、意外にも(?)たくさんの人が見ていて少しびっくり。そして少し嬉しくなりました。